宗教用語翻訳辞典 (Decoding Dictionary)
特定の組織において、言葉の意味が一般社会の定義とは異なる形(バグ)で運用されているケースが多々あります。 この辞典は、それらの用語を社会通念上の正しい意味(パッチ)に翻訳し、コミュニケーションの不整合を防ぐためのデータベースです。
相手がきれいな言葉を使っていても、「脳内辞書」が書き換えられている可能性があることに注意してください。
💰 お金・労働・貢献に関する用語 (Economy & Labor)
| 用語 (Term) | 組織内での意味 ⚠ バグ (Cult Definition) | 一般社会での意味 ✅ 正解 (Social Definition) |
|---|---|---|
| お布施 / 献金 (Donation) | 「義務 / 請求書」 不幸を避けるための保険料。または組織への忠誠度を示すパラメータ。額が足りないと不幸になると脅される。 | 「寄付」 余剰資金の範囲内で、見返りを求めずに行う任意の支援。強制されるものではない。 |
| 供養 (Memorial Service) | 「追加課金」 現状の不幸や病気の原因を「先祖の苦しみ」に責任転嫁し、解決のために金銭を支払わせるシステム。 | 「追悼」 故人を静かに偲び、感謝すること。高額な壺や特別な儀式は必須ではない。 |
| 奉仕活動 (Service) | 「タダ働き」 神や大義のためと言えば、給料を払わなくて済むという組織のコスト削減システム。労働基準法の適用外。 | 「ボランティア」 自分の意志で、余裕のある範囲で社会や他者に貢献すること。生活を犠牲にしてやるものではない。 |
| 自己投資 (Self Investment) | 「集金」 高額な教材やセミナーにお金を払うこと。リターンは精神的満足感のみで、実社会での資産価値はない。 | 「スキルアップ」 資格取得や健康維持など、将来的な利益を生むためにお金を使うこと。 |
| 清め / 浄化 (Purification) | 「罪悪感の相殺」 お金を払うことで、過去の失敗や不安を一時的に忘れさせるプロセス。 | 「掃除 / 衛生」 物理的に汚れを落とすこと。お金で心は洗えない。 |
| 徳を積む (Virtue) | 「労働力の提供」 無償で勧誘活動や雑用を行うこと。「徳」という見えない通貨で給与が支払われる(換金不可)。 | 「善行」 ゴミ拾いや親切など、見返りを気にせず行う良い行い。 |
🤝 人間関係・組織に関する用語 (Relationship)
| 用語 (Term) | 組織内での意味 ⚠ バグ (Cult Definition) | 一般社会での意味 ✅ 正解 (Social Definition) |
|---|---|---|
| 仲間 / 同志 (Comrade) | 「監視員」 互いに抜け駆け(脱会)しないよう監視し合う、共依存関係の人々。 | 「友人」 思想や信条が違っても互いを認め合い、適度な距離感で付き合える人。 |
| サタン / 悪魔 (Devil) | 「正論を言う人」 組織の矛盾を指摘する家族、友人、または自分自身の理性の声。これらを「敵」と見なすことで耳を塞がせる。 | 「空想上の存在」 または、比喩表現。現実の人間を指す言葉ではない。 |
| 外部 / 世間 (Outside) | 「敵地 / 汚れた場所」 理解力がなく、自分たちを迫害しようとする哀れな人々。 | 「現実世界」 多様な価値観が存在し、法と常識に基づいて動いている社会。 |
| 家族 (Family) | 「障害物 / 資源」 入信を反対するなら「魔が差した敵」。入信してくれるなら「新たな金づる」。 | 「基盤」 無条件の愛と信頼で結ばれた、人生の最小単位のコミュニティ。 |
| メンター / 師匠 (Mentor) | 「支配者」 自分の意思決定権を委ねる相手。逆らうことが許されない絶対者。 | 「助言者」 迷った時にヒントをくれる先輩。決定権は常に自分にある。 |
🧠 思考・精神・運命に関する用語 (Mindset & Fate)
| 用語 (Term) | 組織内での意味 ⚠ バグ (Cult Definition) | 一般社会での意味 ✅ 正解 (Social Definition) |
|---|---|---|
| 因縁 / カルマ (Karma) | 「脅迫状」 今の苦しみは前世や家系のせいだと不安を煽り、逃れるには入信しかないと思わせるトリック。検証不可能な恐怖。 | 「関係性」 物事の巡り合わせ。良い縁もあれば悪い縁もある、ただそれだけのこと。 |
| 生かされている (Grace) | 「自己否定」 「お前一人の力では無価値だが、組織のおかげで存在を許されている」という、自尊心を奪い依存させるための呪文。 | 「謙虚 / 感謝」 自然の恵みや周囲のサポートへの感謝。自分の努力も認めた上での言葉であり、卑下する言葉ではない。 |
| 修行 (Training) | 「思考停止訓練」 睡眠不足での作業や、街頭での理不尽な勧誘などを行わせ、正常な判断力や恥の感覚を麻痺させるプロセス。 | 「研鑽 (けんさん)」 技術や精神を向上させるための練習。目的はスキルの獲得であり、苦痛そのものではない。 |
| 精進 (しょうじん) (Devotion) | 「過労 / ノルマ」 教団のために限界を超えて活動すること。倒れるまで止まることは「怠慢」とされる。 | 「努力」 目標に向かって一生懸命取り組むこと。適切な休息も含めて、心身を整えること。 |
| 成長 / 変革 (Growth) | 「従順化」 組織の理屈に疑問を持たなくなり、命令通りに動けるようになること。 | 「成熟」 多様な視点を持ち、自分の頭で考え、責任ある行動が取れるようになること。 |
| 我 (が) / エゴ (Ego) | 「クリティカルシンキング」 矛盾に気づく論理的思考力。組織にとって最も邪魔な機能なので「捨てろ」と言われる。 | 「自意識」 自分という存在を認識する心。これがないと人間はロボットになる。 |
| 素直さ (Obedience) | 「思考停止」 言われたことを疑わずに実行する能力。搾取されるための必須スキル。 | 「受容性」 アドバイスを聞き入れつつ、最終的に自分で判断する柔軟さ。 |
用語汚染への対策 (Anti-Virus)
会話の中でこれらの用語が出た場合、相手は「辞書の定義」をすり替えて話しています。 「その『修行』って、一般的には『搾取』って言うんですよ」と心の中で翻訳し直して、論理の破綻を見抜いてください。